曇り空から青空に!

老いて身体が多少不自由でも、楽しまなくちゃ人生は一度きり。最後は笑顔でありがとうと終われるように

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高齢者観察

高齢者が多い病院に入院していましたので、人間観察がじっくりできました。

私は最初の2週間は起き上がることができませんでしたので、聞こえてくる声からどんな人だろうと勝手に想像していました。(他には何もできないので、耳がダンボになるかスマホをいじるか)

99歳の方の所に毎日来て、数時間普通に話し込んで帰る女性の方。 てっきり娘さんかと思えば、お嫁さんだとか。 同居されていない次男さんのお嫁さん??? 実の娘のように、お互いに言いたい放題に聞こえました。 毎日数時間を病院で過ごされて、普通に会話できる事に関心しました。 耳も遠くなく何の問題もなさそうですが、99歳にもなると、新しい事が覚えられないようです。 テレビの消し方がわからなくなって、隣の人や看護師に何度も聞いておられました。 「家のはわかるんだけどね」と

どうすればそんなにお嫁さんに好かれるのか。 さらりと会話されてたのが、記憶に残っています。

お隣のベッドの方は、耳が遠いので夜中でも何度もナースコールし、看護師とともに声が大きい。 でも、イヤホン無しでNHKばかり見て、時々きゃっきゃと笑っておられ、可愛らしいお婆さんを想像しました。 息子さんに毎日新聞を届けてもらって読み、入院前は様々な会に所属して若いお友達がいらっしゃるようで見舞客が若い声。

高齢者ばかりの病室は早い時間から、いびきの合唱が始まり、私はなかなか寝付けません。 うとうと〜〜とすると、ナースコール。 次付きとトイレに行きたい!!と。 それも声が大きいので、寝るタイミングを逃すこともしょっ中で、途中から眠剤をもらいました。

手術前はそんな部屋でしたが、皆可愛らしいおばあさんで不思議と他の部屋に変わりたいとかは全く思いませんでした。 できることなら、顔を見たかった。

声だけだったので、勝手な想像で人間観察していました。

みなさん、骨折。 骨粗しょう症からの骨折ですね。 骨折した足を地面につけてはいけないと何度言われても、車椅子から移譲で足を床につけてしまい、皆看護師を呼ばないと車椅子に勝手に座ってはダメと言われてました。

やはり骨ですね、骨。

骨密度が下がらないようにしないといけませんが、女性は特に難しいですよね。

歯も大切ですね。

入れ歯にならないようにと、改めて思いました。

手術後に移動した部屋は、トイレのすぐ前。

まるで漫才のやり取りのような、おばあさんと看護師の会話。

トイレに行きたいって、看護師を呼んでおきながら

お婆さん「あれ〜どこ行くの〜〜」と大声。

看護師:トイレ行きたいからナースコール押したんでしょ お婆さん:・・・・・

看護師:手を洗って行こうよ お婆さん:誰が? 看護師:あなた、あなた お婆さん:・・・・

看護師:お昼食べたよね? お婆さん:いつ?誰が?

な〜〜んて、面白い会話が聞こえる部屋。

看護師さんは、やはりすごいです。 高齢者が何度同じことを聞いても答えてくれ、失敗しても少々のことは怒らない。 忍耐強い。 身内だと怒ってしまうかもしれません。

トイレの前の部屋なのに、不思議な会話が聞こえ思いがけず楽しく過ごしました。

普通はうるさくて嫌だなと思うのでしょうけど、トータル35日間。 ヘルニアで起き上がれない激痛の間と、手術当日と翌日の2日間を除くと不思議な経験をした入院生活でした。

ずっとは嫌ですが普段一人暮らしなので、周りに人の声が聞こえる入院生活は案外楽しかった。 静かなのが好きですが、意外な自分を発見。

可愛らしいお婆さんを見習って、うまく歳を重ねたいです。