駐車スペースのマークです。
右側は高齢運転者マークだそうです。
このマークは、高齢者を対象としたマークで、70歳以上が運転する自動車へ表示する努力義務になっていますので、このマークを付けた車が対象ということですね。
左側はよく見かける身障者マークです。
このマーク本来の意味は
「すべての障害者を対象」としたマークで す。特に車椅子を利用する障害者を限定 して使用されるマークではありません。車椅子利用でなくても、障害者の方が優先して止められるわけですね。
優先駐車スペースの普及について
バリアフリー新法は全ての障害者・高齢者などに配慮して策定されていますが、本来はそれ以外の方である妊産婦、けが人 なども対象となります。しかしながらバリアフリー新法対応の駐車スペースに設置されているのは身障者マークが多い為、 それらの方々が利用しづらいのが現状です。 そのため身障者マークではなく、優先駐車マークを標示することで、標示されたマークの対象者が店舗・施設駐車場を利 用しやすくなることから、優先駐車スペースが多く普及してきたと考えられます。上の画像をよく見ていただくとわかるように、身障者マークのスペースは高齢運転者マークのスペースより広いですよね。 これは一般の方にはわかり難いかと思いますが、車椅子利用者が運転される場合には特に広いスペースが必要なのです。 ドアを全開して、車椅子を設置し運転席から車椅子に乗り移る為です。 車椅子利用者といっても、全く立てない人から少しは立てる人、少しは歩ける人まで様々です。 車椅子で全くて立てない人が運転し、駐車場に入った場合には広いスペースでないと、車から降りることができません。 介助者がいる場合には安全なスペースに車を停めて、車椅子を広げ障害者が移動することも可能ですが、それでも通常では考えられないほどのスペースが必要です。 そしてタイヤの輪留めも広くいっぱいにとってありますね。 障害者の方が右側運転席から降りる場合もありますし、介助者がいて左側から降りる場合もあります。 車椅子を車の屋根に積んで、電動で降りてくるタイプもありますし、スロープで後ろから車椅子ごと降りてこられる方も、後ろからリフトが降りてくるタイプも。 様々なタイプがあります。 例え、駐車スペースが空いていても どうか、健康な方は身障者マークのスペースに車を停めないように、よろしくお願いいたします。 私も歩けなかった時には、どれほど近くに止めたかったことか知れませんが、ここにしか止められない人のことを知っているので、頑張って歩きました。
身体障害者認定を受けていなくても、脊柱管狭窄証など病気で歩けない方も辛いですよね。
以下は広島県のもので、おもいやり駐車場利用証ですが、各県等で同様のものが用意されていると思います。
利用証の種類
利用証は,対象者の区分によって2種類に分かれています。身体障害,精神障害,知的障害,難病,高齢により,障害や症状が固定しているかたには,緑色の利用証をお渡しします。 また,妊娠やけがなどにより一定の期間だけ利用証が必要なかたには,赤色の利用証をお渡ししています。
辛い時には、利用できる制度は利用して自立した生活ができると良いですね。
黄門様の印籠のように利用せず、あくまでも思いやりを持って譲り合いながら利用しましょう。
余談ですが、身障者用トイレもそうです。
車椅子利用者で立てない人は、通常は身障者用トイレしか入れません。
古い建物ですと、普通のトイレではドアすら車椅子が通れない幅のこともあります。
また、便器とドアの位置開閉方向によっては、普通のトイレに入れる場合もあります。
このように様々ですので、言い切ることはできないのですが、譲り合いの気持ちを忘れないシニアになりましょう。
歳とともに痛いところが増え、自分中心になりがちです。
いくつになっても、優しい気持ちを忘れずに過ごせますように。